漫画『adabana‐徒花‐』ネタバレ感想と考察|徒花の意味は?気になった部分も

adabana徒花の意味は 感想考察 他のマンガ・書籍
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漫画『adabana徒花』はミステリー・サスペンス作品で何かと名前を上げられる結構有名な漫画です。

まるで1本の映画を見たような気持ちになる作品。

ダダ子
ダダ子

圧倒的な表現力で描かれる少女2人の青春。。

漫画『adabana-徒花-』はマコの目線・ミヅキの目線と変わりながら展開していき、まさかのラスト。

徐々に真実が明らかになるミステリーで最後にもう一度読み返したくなる仕掛けとなっています。

今回は、漫画『adabana徒花』のネタバレ感想と考察を述べていきます

※ショッキングな場面もあるので精神的に安定している時に読むのがおすすめ。

\\漫画『adabana-徒花-』は上・中・下と3巻で完結済み//

ネタバレ注意です。

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漫画『adabana-徒花-』ネタバレ感想と考察

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最後まで読んだ感想として、この漫画『adabana-徒花-』のような搾取は現実にあるだろうし、苦しむ10代の子供はたくさんいるのは間違いないと改めて考えさせられました。

法で裁けない真実って世の中に多いだろうなと。

マコは警察に相談にも行ってたのにね……。

こんなことは世界から無くさないといけないと心から願わずにはおれない。

マコとミヅキの普通の青春が儚く哀しい

お弁当を食べさせ合ったり、一緒に笑いながら帰ったり、普通の青春が尊い!

マコが初彼氏とワクワクドキドキする様子や、デート用の服をミヅキに借りるなど微笑ましい時期が後々の哀しさを引き立てているよね……。

高校卒業後は金銭的な面から進学できないマコに、同級生から「勉強しなくていいな~」と呑気に言われるところがせつなすぎた。

もし自分がマコの立場だったら

もし自分がマコの立場だったら、最後は同じことをするかもしれない。

身内にも恋人にも裏切られたマコの絶望がどれほどか想像もつかない。

明るくて人の痛みを分かってあげられるような良い子に育ったのに、なんで周りにこんな人間ばかりなんだろう。

ミヅキを守るために叔父さんをやったのに。

この時に警察に行けばよかったかもしれない。

ミヅキと最後に会った時のセリフで

「ミヅキは私とは違うんだよ(中略)それに身体もキレイなまま」

そう思っちゃうよね……。

ミヅキの凄まじい執念に感服

漫画『adabana-徒花-』下巻102ページの姿は凄まじいものを感じますね……。>>下巻を確認する

自分の人生をかけての凄まじい復讐劇。

だんだん壊れていくマコに対し、動揺しながらも賢く行動するミヅキの胆力がすごい。

マコと一緒にお兄さんのお墓参りをした帰りのセリフで

「自〇なんてしたって加害者に罰は下らないのに……。」

自分のお兄さんのことがあったからこそ、マコを苦しめた人たちを自分が裁かなきゃと思ったんでしょうね。

判決が下った後の裁判官のセリフで

「貴女もまた被害者である」

本当に本当にそう。

時が経ち、刑期が明けてマコと行きたかったマジカルランドへ。

ミヅキの少し大人びた姿(20台後半かな)がせつない。

お別れを言えて、新しい世界へ歩む姿としてはとても良かった!

最後のページは最初と同じく雪が降っていて完結。

裕樹・真子の叔父・父親への怒り

もう本当に最低最悪。これは異論無しでしょう!

漫画『adabana-徒花-』下巻の裁判ではミヅキの思惑通り、裕樹の仮面が剥がれて気持ちがスッとした。

最後は裕樹も父親もろくな人生にはなっていないことが分かって良かったけど。

父親はマジで何なんだろ……ありえない本当。

漫画『adabana-徒花-』で私が気になった部分

私が最も気になった部分は、マコやミヅキから大人たち(ミヅキの母親やマコの父親)への視点が無いこと。

なぜ大人たちは今のこの姿になったのかは少し触れていても良かったかなぁ。>>確認する

まぁおそらく敢えて作者は主人公2人の少女目線のみにしたのだとは思いますが。

マコの父親は事故からおかしくなったのかもしれないし、ミヅキ目線ではミヅキの母親も最初からミヅキの父親の地盤を引き継がせる為に子供を産んだと話していたから最初から普通じゃないタイプなのかも。

でも、ミヅキのお兄さんのお墓にお花を置いたりはしていたよね(多分母親が)。

ミヅキの母親目線は作中に全く無いので、ミヅキのお兄さんについて母親がどう思っているのかとか全く触れられていないけど、ちょっと知りたかったなと思う。

あとは、作品にはほとんど出てこないけど、ミヅキの母親の気持ちになって考えてしまいました(親目線入っちゃうよね)。

自分がいなくなってから最愛の娘がこうなるなんて天国のミヅキの母親も本当に可哀そうで泣ける。。。

徒花(あだばな)の意味とは

なるほど
なるほど

タイトルの徒花(あだばな)ってどういう意味なの?

徒花とは

✓実を結ぶことなく、はかなく散り去る花のこと。

✓見かけは華やかだが中身が伴っていない物事。

✓漢字では「徒花」と書く。

『徒』という漢字には、「ムダ」や「虚しい」という意味があり、『花』は美しさを表します。

つまり、この二つを合わせることで『見た目はきれいだが意味がない』となります。

例文としては「彼の頑張りは徒花に終わった」などと使えます。

この作品においては、マコは最大限努力したけれど報われなかったということかと。

または、二人の友情は無駄に美しい。ということかと思いました。哀しい。

漫画『adabana-徒花-』あらすじ

漫画『adabana-徒花-』あらすじを簡単にご紹介します。

大人しく真面目そうなミヅキと、明るく人気者でモテるマコは幼馴染で、タイプは違うけれど仲良しの女子高生。

・・・・・・

真っ白な雪が積もる中、赤く染まって倒れている真子とノコギリを振り上げる美月のシーンから始まる。

ある朝、猟奇的方法で〇害された女子高生のニュースが流れボーっと見つめる美月。

被害者は近所の学校に通う女子高生・五十嵐真子。

母親に学校に行くと言い、家を出た美月は制服で警察に出頭する。

美月は、真子とちょっとした口論になり、してしまったと大人しく素直に犯行を自供するが……。

本当に美月がやったのか?本当にそんな理由で?怪しむ大人たち。

するともう一つの犯行も供述し始める美月。

驚美月の供述にわずかな違和感を覚える弁護士は、真子と美月の周辺を調査していく。

母親がおらず、父親も体が不自由な真子の困窮した生活と搾取……彼氏だった男の裏の顔。

美月は裕福だけれど厳しい母親と無関心な父親と暮らし、寂しさを感じていた。

2人はお互いに心を開いていた存在で、大切な親友だった。

そして、弁護士たちはある仮説に行きつく。

それは哀しい真実だった。

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漫画『adabana-徒花-』口コミ

Xで調べてみると、翻訳されているようで海外勢からの熱い感想が結構多いのが驚きました。

中国とヨーロッパ国が多めな印象。イタリアでは賞もとっているそうな!

⇩作者のNONさんのXより。

漫画『adabana-徒花-』を今すぐ読むには

漫画『adabana-徒花-』の感想・考察などをご紹介しました。

今回、私も徒花の意味を調べてみて初めて知りました。

哀しい純粋な少女たちの物語、まだの人は是非読んでくださいね。

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今回はここまで。

\\長編映画を見たような読後感。最後は涙なしには見られない//